平成26年度事業計画

 


 

技術革新、国際化、情報化、少子高齢化等により、近年、社会環境が大きく変化しているにも拘わらず、資源の乏しい我が国がこれまで世界有数の経済大国といわれてきたのは、ひとえに科学技術創造立国であるが故であった。しかしながら、EU諸国の信用不安やデフレによる景気の低迷が続き、平成23年3月の東日本大震災からの復興という課題も加わり、我が国の経済は先行き不透明な状況にある。

こうした中、我が国が震災からの復興を遂げ、今後も科学技術創造立国であり続けるためには、国際社会をリードする付加価値の高い製品の創造と、それを使いこなす高度な利用技術が不可欠である。

また、地球環境やエネルギー問題が一層深刻化している昨今、将来を見据えた行動力をもつ人材や、社会の変化に柔軟に対応できる、個性的で創造力の豊かな人材の育成が極めて重要であり、これからの教育への期待は一層高まっている。

さらに、団塊の世代の大量退職による技術・技能の継承の必要性や、技術者に対する倫理教育の重要性を考えるとき、工業系高校の果たすべき役割はますます大きくなっている。

このような背景から、従来にも増して特色ある教育課程の編成や学校の魅力づくりなど、将来の地域産業を担う有為な人材を育成する学校教育のさらなる充実が求められている。

工業教育においては、新しい時代の教育を一層推進するため、第一に、新学習指導要領の主旨をふまえながら、基礎的・基本的な内容を重視するとともに、技術・技能の向上を図ることが大切である。さらには、急激に変化する社会に主体的に対応し生き抜く力の体得、目標に向かって粘り強く取り組む力、並びに自己教育力の育成に努めることが必要である。

第二に、人格形成期にある生徒に対し、特に基本的生活習慣の確立や道徳心・公 共心の育成等、将来の社会人としての基本的マナーを十分身に付けさせる生徒指導を推進する。さらに、望ましい勤労観・職業観を持たせ、将来にわたり自己実現が図れるような進路指導・キャリア教育を一層推進し、真に21世紀を担う調和のとれた健全な人格の形成に努める必要がある。

このため、本年度の事業を次のように計画し、推進する。

 

1)ものづくり力の育成

    @「高校生のものづくり技能取得支援事業」等を積極的に推進し、各校の資格取得・検定合格を奨励する。

A「高校生ものづくりコンテスト県大会」を充実させ、各校のものづくり教育を支援する。

B各種の成績上位者や高度な資格取得者・検定合格者を顕彰する。

    C「第21回全国高等学校ロボット競技大会岡山県予選会」を開催し、生徒の積極的な活動を支援する。

D「2014高校生テクノフォーラム」を開催し、生徒の積極的な活動を支援する。

    E「ものづくりコンテスト」全国大会や中国地区大会等への参加を助成する。

  F「平成25年度全国電子機械教育研究会第27回総会・研究協議会」を支援する。

  G各部会が開催する「ものづくり」に係る発表会等を支援する。

2)教員の指導力の向上

    @「高校生のものづくり技能取得支援事業」の効果的な活用や「実技講習会」等の開催等により、「ものづくり力」育成のための指導力向上を支援する。

    A授業力の向上を図るための効果的な取組について研究する。

    B「第50回工業教育研究大会」を記念大会とし、講演会を充実させ、研究発表を支援する。

    C研修会等への参加を助成し、資質向上を支援する。

    D「岡山県産学官連携による教員研修」を推進する。

  E機関誌「工業教育」第59号を発行する。

F第59回中国地区高等学校工業教育研究大会岡山大会を開催する。

3)進路保障の充実                   

    @時代の要請や産業界のニーズに対応した教育内容について具体的に研究する。

    Aキャリア教育の視点に立った進路指導を充実するため、具体的に研究する。

    B大学への推薦入試制度の拡充を関係機関に働きかけるとともに、進学希望者の学力向上策について研究する。

C「岡山県産学官連携による教員研修」等によって、地域産業界との連携をより一層緊密にし、各校の進路指導を支援する。

    Dインターンシップや高大連携事業の取組を支援する。

4)広報活動の充実

    @23回全国産業教育フェア愛知大会」において、工業部の展示や、「21回全国高等学校ロボット競技大会」への積極的な取組等により、本県工業教育の内容を県内外に効果的に発信する。

A会員校及び工業教育協会の取組を関係各方面と連携を図りながら進めるとともに、その活動状況を各種の報道等を通じて効果的に広報する。

B中学生に対して、分かりやすい情報発信を行うとともに、オープンスクール等の一層の充実を図る。

C中学校・高等学校間及び高等学校・大学間の連携を緊密にして、工業教育への理解と認識を深める。

D各部会の学習成果発表会等で情報を積極的に発信するとともに、生徒のプレゼンテーション能力の向上を図る。

5)工業教育の将来展望

@新学習指導要領の主旨をふまえた特色ある教育課程を編成する

A工業教育基本問題研究委員会の研究成果を活用し、中・長期的な視野に立った工業教育の振興・充実を図る。